金曜ロードショーで『紅の豚』が放送され話題になりました。

しかし、視聴者の中で「最後ポルコの顔が豚から戻ったのはなぜか?」という疑問が残っているようです。
今回は、
『紅の豚』の最後ポルコの顔が豚から人間に戻ったのはなぜか
について調査していきます。
『紅の豚』とは
1992年に公開されたスタジオジブリ作品『紅の豚』。
1920年代のイタリア・アドリア海の空と海を舞台にした作品です。
元・軍人で天才パイロットだったマルコ・パゴット。
彼はある理由から自分に「豚の姿」を重ね、“ポルコ・ロッソ(紅の豚)”として空賊退治の賞金稼ぎをしています。
そんな彼の前に、アメリカからやってきたライバルのパイロット・カーチスが現れ、ポルコに決闘を挑みます。
飛行機の修理を通して出会った少女技師フィオ、そして昔なじみの歌姫ジーナとの関係も物語の大きな軸になります。



ポルコなぜ豚になったのか
物語冒頭にポルコ自身が、
「人間でいるより豚の方がマシさ」
と語っています。
つまり、これは魔法の呪いではなく、ポルコ自身の選択だったのです。
元戦闘機パイロットのポルコは、命を落とす仲間を見て「人間らしさ」に絶望し、自らを豚として扱うようになりました。
ポルコの顔が豚から人間に戻った理由
ポルコの顔が豚から人間に戻った理由は、
「自分を許す心」を取り戻したため
のようです。
物語の終盤、フィオとの出会いや彼女の無垢な気持ちが、マルコの中に人間らしい優しさや誇りを呼び覚まします。
その変化は象徴的に、一瞬だけ人間の顔に戻る演出として描かれているようです。
これは「呪いが解けた」わけではなく、マルコの心の変化の象徴だと思われます。
人間には完全に戻っていない
「結局マルコは人間に戻ったのか?」という質問に対して宮崎駿監督はこう語っています。
「人間に戻るということがそれほど大事なことなんでしょうか(笑)。それが正しいと?」
引用:BuzzFeed
つまり、人間に戻ることが正解ではないというスタンスのようです。
さらに
「僕は豚のままで生きるほうがいいんじゃないかと思います。ときどきつい本音がでて真顔になったりするけれど、でも豚のまま最後まで行きていくほうが、本当にこの男らしいと思う」
引用:BuzzFeed
ポルコは「たまに人間の顔になる」だけで、本質的には豚のままのようです。



世間の意見
視聴者によって「紅の豚」を見たときの解釈が違うようです。
それぞれの解釈ができるような余白があることがジブリ作品が多くの人から愛される理由なのかもしれません。
まとめ
今回は、【紅の豚】最後ポルコの顔が豚から人間に戻ったのはなぜ?についてまとめました。
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ポルコは「呪いで豚になった」のではなく、自分の選択で豚に
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フィオとの交流で「自分を許す心」を取り戻す
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ラストの“人間の顔”は心の変化の象徴
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でも完全に人間には戻っていない
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宮崎監督は「豚のままでいい」と語っている
「人間に戻る=ハッピーエンド」ではないという考え方のようです。